簿記1級を受験してきました!
2023年11月19日(日)、日商簿記1級、第165回の本試験がありました。
私が簿記1級を受験するのは、今回で2回目です。
最初に紹介しておくと、第165回を受験したリアルな感想は、工業簿記と原価計算がやっぱり難しい。
試験の内容はというと、基本的な問題が多かったと思います。
そして、いつもより難問は少なかった印象です。
とは言っても、緊張感のある試験会場で問題を解くのは気持ちが焦るし、終始ドキドキしました。
今回は、私が簿記1級を受験するまでの道のりと、第165回、日商簿記1級を受験した感想を紹介します。
簿記1級を受験するまでの勉強の道のり
最初に、私が簿記1級を受験するまでの道のりを紹介しますね。
私が簿記と出会ったのは20代の頃
まず、私が簿記と初めて出会ったのは、20代の頃でした。
何か資格を取ろうと思って思いついたのが、簿記3級です。
私にとって、運転免許に次ぐ資格の挑戦でした。
簿記を勉強したことがない私にとって、簿記3級は難しくて理解するのに苦労しました。
30代になって、簿記2級と簿記1級に挑戦
それから間が空いて、30代の頃、また資格に挑戦してみたくなり、次は簿記2級にチャレンジ。
簿記2級になると、新しく原価計算という科目が増えます。
この原価計算が曲者で、覚えるのが大変でした。
簿記2級に無事合格し、その流れで簿記1級に挑戦することに・・・。
簿記1級は、簿記3級・簿記2級と比べ物にならないくらいの難易度
簿記3級と簿記2級は、基本を勉強した後、何度も過去問を往復するだけで、本試験レベルに対応できました。
だけど、簿記1級は、簿記3級・2級とは比べ物にならないレベルです。
テキストの数も多いし、新しく学ぶ分野も多く、内容もかなり難しい。
簿記3級・2級と同じように過去問の往復で対応できると思っていたけど、実際、受験してみると、
あまりに難しすぎて解けない問題がありました。
問題が解けなかったのは、基本を理解していなかった為、問題の意図を読み取ることができなかったのが原因だと思います。
それから10年以上経ち、もう1度、簿記1級にチャレンジすることになりました。
>関連記事主婦が独学で簿記1級に再チャレンジ!8年前に初受験したときは不合格でした
【簿記1級】第165回を受験したリアルな感想
勉強は、毎日、4時間くらい。少ない時は、2時間の時も。
試験日が近づくにつれ、だんだん実感が湧いてきて、試験の1週間前から前日までは、猛勉強しました。
試験当日は、不安な論点の見直しをした程度です。
商業簿記・会計学を解いた感想
簿記1級の試験は、朝9時からでした。
教室に入って座席に着くと、緊張して心臓がドキドキしました。
最初に試験の説明があって、問題用紙・解答用紙・下書き用紙の全てに自分の受験番号や名前を記入。
問題用紙は見たらダメだけど、解答用紙は切り取る時と名前を書くときに見ることができました。
解答用紙の内容から、社債の償還、商品の売買、株主資本等変動計算書が出題されていることを把握。
試験開始の合図と同時に問題用紙を開いて問題を解き始めました。
最初は、売価還元法から。
普通の問題かと思って解いてみると、減価率が割り切れず・・・。
よく見ると、仕入戻しと仕入割戻の文字が。
どうやって解くのか分からず、少しパニックになって結局、何回解いても解けなくて諦めました。
次に進むと、商品売買の未着品&外貨の組み合わせの問題が出て、さらに未着品の保守点検?とか意味不明の問題が・・・。
簿記は時間との勝負。
この問題は難しいと思ったので、最初の問題は飛ばして分かる問題から順番に解いていきました。
貸倒引当金繰入、減価償却、退職給付会計などは、基本問題に出る問題が多くて安心。
商品売買以外を一通り解いて、次は会計学の問題を解きました。
会計学も問題1は基本的な問題が多かったけど、問題2が難しく、連結株主資本等変動計算書が出ました。
今まで株主資本等変動計算書は解いたことあったけど、連結のは解いたことがありません。
この問題は、全く自信なしです。
そして時間が余ったので、商品売買の問題を読んでじっくり解きました。
冷静に問題を解いてみると、何とか売価還元原価法も未着品の保守点検の問題も解くことができました。
この時点で時間ギリギリまで粘ったので、見直しの時間はありません。
会計学は自信がないけど、商業簿記は結構できたかなと思います。
工業簿記・原価計算を解いた感想
15分ほどの休憩時間を経て、次は私が大の苦手の工業簿記と原価計算です。
問題を解き始めた瞬間から緊張で手が震えてきました。
工業簿記は、見覚えのある問題で安心・・・と思って解いていくと、生産がロット別になっていて、しかも月初と月末の仕掛りあり。
しかもよく見ると、商品Bは途中投入になっていました。
ロット別に計算し始めたけど、どの数値と数量を使えばいいのか分からず一瞬、頭が真っ白に・・・。
緊張感もマックスで、心臓はドキドキするし精神状態は最悪。
何度、計算しても合計金額が合わなくて、気持ちだけが焦ってしまい、
「このままだと全部、白紙のまま・・・せっかく商業簿記はできたのに不合格になってしまう」と精神的に不安感でいっぱいに。
そこで一旦、気持ちを切り替えるために、工業簿記はとりあえず解くのをやめて、次の原価計算の問題を解くことにしました。
原価計算は見慣れた問題で、しかも指示通りに解いていけば解ける親切な問題でした。
ただ、最後の方の6問くらい、再投資の問題が意味が分からず、この問題は諦めて捨てました。
だから6問は空白のままです。
この時点で、残り時間は1時間くらいあったので、工業簿記の問題を再度、解き直しすることに。
最初に解いたときと違って、ゆっくり落ち着いた気持ちで解くことができ、全問、無事埋めることができました。
落ち着いて解いたら全然難しい問題でもなくて基本的な問題でした。
何とか工業簿記が全問、解けて嬉しかったです。最後まで諦めなくてよかったなと思います。
まとめ
試験を受けてみて、今回は結構、手応えを感じました。
1回目に受験したときは、絶対に落ちたと思うくらい全く自信なしという感じ。
だけど今回は、前回と違ってそこそこ解けたかなと思います。
解答速報結果を受けて、自己採点した結果は?
64点くらい?
夜、解答速報がありました。
問題用紙や下書き用紙は回収されたので、自分の正確な解答は分からないまま。
とりあえず、もう一度、問題を解いて、答え合わせをしてみました。
その結果、自信のある問題を数問落としたことに気付いてかなりショック。
資産除去債務の問題は、問題文に係数が与えられているにも関わらず、利率を使って解いてしまいました。そのため、1円の誤差が出てしまい不正解。
売価還元法も、せっかく解けたのに、「売価還元低価法の商品評価損を計上しない問題」と勘違いしてしまい、こちらも不正解。
問題文に、「値下げ額を除外せずに・・・」という文言があったので、値下げ額を除外する問題だと思い込んで解いてしまったのが私のミスです。
さらに語句の間違いなど。解けるのに落とした問題が数問あったので、かなり致命的です。
予想配点で計算してみると、64点でした。
簿記1級の合格点は、70点
自信のある問題をミスして数問落としたことで、微妙な結果になりました。
だけど配点は、受験者のレベルで変わってくると思うから、結果が出るまでどうなるかはまだ分かりません。
簿記1級のように難しい試験の場合、傾斜配点があるからです。
Twitterでみんなの受験した感想を見てみると、工業簿記・原価計算が簡単で、商業簿記・会計学が難しかったって人が多くてびっくり。
私からすると、工業簿記・原価計算の方が圧倒的に難しく感じたからです。
これはやばいと思いました。
この2科目で、みんなの合計点が高いと結構厳しいかも。
結構、自信あったのでショックです。合格の奇跡を期待したいと思います。
合格発表は、来年の1月
簿記1級の勉強を始めてから約1年半後、無事、受験できました。
>関連記事【簿記1級】勉強の目標と計画を立てました!現在までの勉強の進捗状況は?
それだけで、勉強の達成感を感じて、とても嬉しいです。
受験できた安心感から、ようやく勉強が終わったという感じ。
あとは、来年1月の合格発表を待つのみです。
追記 1月に合格発表がありました。結果は、合格でした。念願叶ってうれしいです。
質問の内容