宅建の試験で一番重要な科目は、宅建業法です。宅建業法の出題傾向としては、試験問題全体の約4割くらい。
宅建業法でどれだけの点数を取れるかどうかで、宅建に合格できるかどうかが決まることも。
そのくらい宅建業法は重要な科目です。
宅建業法の勉強方法を教えてください。
宅建業法は、全部の範囲から出ます。テキストを隅々まで読んで、細かいところまで完璧に覚えることです。
今回は、宅建に一発合格したい人のために、宅建業法の出題傾向と、宅建業法の独学の勉強法を紹介します。
【宅建】宅建業法の試験の出題傾向
宅建業法は、50問中20問くらい出題される
宅建業法は、50問中20問出題
難易度によって異なりますが、宅建の合格ラインは大体35点くらい。
もし宅建業法で18点以上取ることができたら35点のうち、合格ラインに必要な点数の半分以上の割合です。
宅建業法で点数を取れば、点数の取りにくい権利関係と、法令上の制限・税金その他の科目で残り17点を取ればいいことになります。
宅建業法で点数が取れれば、試験はかなり楽になりますよね。
ひっかけ問題や個数問題が出題される
ただし、宅建業法の試験は、ひっかけ問題が多く出題されるので注意が必要。
また最近の宅建の試験の傾向としては、4択だけではなく、一部個数問題が出題されていて難しくなっています。
【宅建】宅建業法はどんな勉強をすればいいの?
宅建業法の勉強方法は、こちら。
- 全ての範囲をまんべんなく勉強する
- 宅建業法の暗記は、語呂合わせを作って覚える
- 35条と37条はかなり細かい部分まで覚える
- 宅建業法の引っかけ問題はよく読んでパターンを覚える
全ての範囲をまんべんなく勉強する
宅建の勉強で、一番力を入れて勉強する科目が宅建業法です。
テキストを一通り読んだあと、過去問を解く→間違えた問題の見直し→テキストに戻る、を何度も繰り返すのが宅建業法の基本的な勉強法。
宅建業法は、テキストに載っている全範囲の内容が、ほぼ毎回出題されます。
なので、すべての内容をまんべんなく勉強して覚える必要があります。
また宅建業法は、ほかの科目よりも範囲が狭くほぼ暗記科目です。
宅建業法の勉強に時間をかければかけるほど、たくさん覚えることができ直接、点数に結びつきます。
他の科目より時間をかけて、重点的に宅建業法を勉強しましょう。
宅建業法の暗記は、語呂合わせを作って覚える
宅建業法の勉強法は、暗記が全てです。
範囲は狭いけど、本番の試験では細かい所まで聞かれるのが宅建業法の特徴。
宅建の試験では、「こんなこと聞くの?」と言うくらい本当にかなり細かいところまで出題されます。
なので暗記することが多くて覚えるのが大変です。
>合わせて読みたい【FP・宅建】資格試験の勉強をするときの暗記のコツ!脳の仕組みを利用して効率的に覚えるのが重要
私は自分が分かりやすいように、語呂合わせを作って暗記しました。私が作った語呂合わせを一部紹介しますね。
宅建業法の語呂合わせ
【あんトースト】 案内所の届け出は、10日前まで 【カップ33】 割賦販売は、3割以下 30日以上
暗記は、語呂合わせが覚えやすいです。自分が分かりやすい語呂合わせを作って覚えましょう。
テキストにも語呂合わせが載っているので参考にしてみて下さい。
35条と37条は、かなり細かい部分まで覚える
私が宅建業法の勉強の中で、1番暗記が大変だったのが、免許の基準、35条と37条、監督・罰則の分野でした。
とくに35条と37条は、内容が重複しているところがあるので、かなり細かいところまで覚える必要があります。
全部まとめて覚えるくらいの勢いで勉強した方が点数に結びつきます。重点的に時間をかけて覚えましょう。
35条と37条の勉強は、問題で何について問われているかを正確に把握することが重要です。
問題文を1文字1文字きちんと読んで、見落としがないようにします。
ザっと流し読みするのは×。
特に何回も解いた問題ほど、要注意です。
再度、同じ問題を解くときも、新しい問題を解くときと同じく、丁寧に読むクセをつけましょう。
35条の説明が必要な内容(一部抜粋)
たとえば35条の場合、以下の説明が必要です。
こんな感じで細かい部分まで全て覚えます。
- 説明が必要なのは、売買・交換、建物の貸借
- 宅地の貸借の場合は、説明は不要
さらに細かく見ていくと、
- 結果の概要は、売買・交換と建物の貸借
- 保存状況は、売買・交換のみ
35条の実際の試験内容
実際の試験では、こんな感じで出題されます。
【問題】宅建業者が行う第35条に規定する重要事項の説明について正しいものはどれか。既存住宅の貸借の媒介を行う場合、建物の建築及び維持保全の状況に関する書類の保存状況について説明しなければならない。
【答え】× 保存状況は売買・交換のみ
37条の場合は、こんな感じです。
必ずセットでまとめて覚えます。
37条記載が必要な内容(一部抜粋)
次に37条の場合、以下の記載が必要です。
- 記載が必要なのは、売買・交換のみ、貸借は不要
- 定めがなければ、記載は不要
- 記載が必要なのは、37条
37条の実際の試験問題
宅建業者が第35条に規定する重要事項について説明をする場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 建物の売買の媒介において、売主が当該建物の種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合におけるその不適合を担保すべき責任を負わない旨の定めをする場合は、その内容について買主に説明しなければならない。
答え× 37条のみ必要
宅建業者が建物の貸借の媒介を行う場合、第37条に規定する書面に必ず記載しなければならないものはどれか。 当該建物が種類若しくは品質に関して契約の内容に適合しない場合におけるその不適合を担保すべき責任についての定めがあるときは、その内容
答え× 貸借は不要
宅建業法のひっかけ問題はよく読んでパターンを覚える
- 引っかけワードやパターンを覚える
- 1文字ずつ見落としがないように読むクセをつける
宅建業法は、ひっかけ問題が毎回出題されます。
宅建の実際の試験問題
実際の試験ではこんな感じで出題されます。
【問題】甲県知事の登録を受けている取引士が、転居により乙県に住所を変更した場合、乙県知事に対して登録の移転をしなければならない。
【答え】× 登録の移転は勤務地の変更のみ。また登録の移転をする場合は、登録している甲県知事に対してする。住所の変更で必要なのは、変更の登録。
引っかけワードやパターンを覚える
ひっかけ問題攻略のコツは、問題をよく読むことと、引っかけのパターンやワードを見つけることです。
ひっかけ問題のワードや出題のパターンは、大体決まっています。
ひっかけ問題の勉強法は、毎回問題を解くときに、どこがひっかけなのか毎回気をつけて解くクセをつけるのがコツ。
何度も繰り返して過去問題を解いて、ひっかけ問題にひっかからないようになるまで訓練します。
完全にひっかけのワードやパターンを覚えるまで、何度も繰り返し問題を解いて覚えましょう。
1文字ずつ見落としがないように読むクセをつける
そして大事なのは、流し読みせずに1文字ずつ丁寧に読むこと。
ひっかけ問題にひっかかる原因が、問題をよく読まずに思い込みで解いてしまうからです。
流し読みをすると、思い込みで問題を解いてしまい、引っかけ問題に引っかかってしまいます。
まとめ
今回は宅建の科目の一つである、宅建業法について紹介しました。
宅建業法は、よく出る問題をしっかり暗記して、ひっかけ問題に引っかからなければ点数が取れます。
宅建業法は、覚えたことがそのまま点数に結びつきます。努力が点数にしっかり現れる科目です。
なので、宅建の独学の勉強では、試験に毎回出題される分野を徹底して暗記して覚えましょう。
宅建の勉強をしている人の参考になるとうれしいです。
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