FPの不動産の科目は、宅建で勉強する内容と同じなので、宅建を1度勉強したことのある人にとっては、基本的な問題ばかり。
私は宅建で1度勉強しているので、不動産の問題は得意です。
だけど、不動産を初めて勉強する人は、馴染みのない問題が多く難しいですよね。
そこで今回は、苦手な人のために、FP不動産の建築面積と延べ面積の解き方を紹介します。
もし不動産の問題の解き方で分からない所があれば、気軽に質問してくださいね。
FP2級 不動産 実技問題 建築面積と延べ面積の解き方
FP2級の不動産の実技問題で毎回出題されるのは、建築面積と延べ面積の問題。
最初は難しいかもしれませんが、解き方とルールさえ覚えてしまえば、かんたんに解けるようになります。
ぜひ下記の解き方を参考に、何度も解いてみてくださいね。
建築面積の解き方
建築面積とは建蔽率のことで、建築物の建築面積の敷地面積に対する割合のこと(53条1項)
耐火建築物は+10%、
角地は+10%と、
指定建蔽率に加算する数値と場合を覚えます。
- 防火地域に、耐火建築物を建てる場合は、+10%加算
- 準防火地域に、耐火建築物または準耐火建築物を建てる場合は、+10%加算
- 特定行政庁の指定する角地の場合は、上記に加えて+10%加算
建蔽率が80%の地域は例外で、常に100%です。
実際の問題を解いてみましょう。
延べ面積の解き方
延べ面積とは容積率のことで、建築物の延べ面積の敷地面積に対する割合のこと(52条1項)
道路の幅のことを幅員といいます。
容積率は、前面道路の幅員が、12m未満の場合に制限があります。
道路が12m未満の場合のみ、計算が必要です。
- 2つの道路に面している場合は、道路の幅(幅員)の広い方を選びます。
- 道路の幅の広い方×10分の4または、10分の6をかけて容積率を計算します。
- 問題文にある指定容積率と、道路の幅の広い方で計算した容積率の、小さい方を選びます。
住居系は幅員×10分の4、その他は幅員×10分の6です。
10分の4か、10分の6かどうかは、問題文にあります。
実際の問題を解いてみましょう。
セットバックの解き方
建築基準法上の道路とは、幅員4m以上の道路のことをいいます。
建蔽率と容積率の問題を解く時に、必ずチェックすることがあります。それは、幅員が4m以上あるかどうか。
幅員4m未満の場合は、セットバックが必要になります。
セットバックとは、幅員4m未満の場合、道路中心線から2m後退した部分を、道路の境界線とみなすことです。
反対側が、がけ地の場合は、中心線からではなく、がけ地側から2mセットバックします。
問題を解くときは、セットバックした面積を、敷地面積から引きます。
実際の問題を解いてみましょう。
問題を解くときは、先ほど計算した敷地面積(460㎡)を使います。
まとめ
今回はFPファイナンシャルプランナーの、不動産の実技問題の建築面積と延べ面積の解き方を紹介しました。
FPの不動産の実技問題は、パターン化されているので、基本のルールを覚えてしまえば、かんたんに解けるようになります。
計算問題は暗記よりも、何度も解いて解き方を覚えてしまうのが最も効率的な勉強法です。
何度も解いて解き方を覚えてくださいね。